2021
Aug
16
2
「街の公共サインを点検する」著:本田弘之ほか
「街の公共サインを点検する」
著:本田弘之ほか
街中にあふれる公共サイン(駅名板とか道路標識とか)について、
果たして本当に機能しているのか確認を行ったという内容の本です。
改めて気づかされることが多かったと思います。
特に、以下の点については反省も含めて、今後気を付けたいと思います。
・英語表記について
本書の中で、英語表記についていくつか指摘がありました。
某軽井沢の軽食施設で、
「ぶどうジュース/Orange Juice 400円」
と書いてあったときはさすがに空を飛びそうになりましたが、
そういう根本的な間違いではなく、本書が述べているのは、
「固有名詞部分はすべて明示されていないと約に立たない」ということ。
例えば、「Where is Shimogamo Shrine?」とすごい流暢に言われた場合、
無知な私は「何や?何や?」と慌てふためいてしまうでしょう。
しかし、「Where is Shimogamo-Jinja Shrine?」と言われたら、
「しもがもってのはわからんけど、神社探しとるんやな」となりますね。
Jinja(神社)とShrineは同じ意味なので、正確には重複してしまうのですが、
それでも日本人・外国人両者にとってわかりやすいのは後者になりますね。
ということで、部分的に英訳するんでなく、
名詞は音を丸ごと表記するのが肝心だと述べられています。
・スローガンは掲示が必要か?
「おとしより なんでもしってる すごいひと」
「環境都市宣言 〇〇市」
等、張り出す意味も伝えたい内容もよくわからないサインが、
結構街中にあふれかえっています。
その結果、本当に重要な情報が埋もれてしまっているとの指摘もしています。
空間があると、埋めたがるのが凡人。
自分も不必要に謎の案内書を増やさないように気を付けたいです。
まだまだ色々書いてありますが、
今回ご紹介するのはここまでとさせていただきます。